◇ ヨーロッパ・アルプス/オートルート/山スキー
(1992年4月28日~5月1日) ◇

Haute Route 28,Avril ~ 1,Mai ’92 加藤千統

■ 4/28
ロープウェーで3,233m終点。アルゼンチュール氷河へ滑り込む。ポーター(ガイドの卵)が転倒、ケガをし、シャモニへ下山。2,800m付近でメンバーの1人が足の不調のため、ガイドに付き添われて下山(後日、足首骨折と判明)。氷河の真中でシール、クトーを装着、シャルドンネのコルへ。コルからの下りはザイルをフィックスし横滑りで40m下降。3、000m付近でシールを付けサレイナの窓へ。最後はルンゼの中をツボ足で窓へ登る。ガスと雪で何も見えない。雪原の中をとトリエン小屋へ向かう。



(ロープウェイ終点、ガイドのフィリップと1枚)

9:30 ロープウェー終点 3,233m
10:30 アルゼンチョール氷河 2,600m
13:40 シャルドンネのコル 3,323m
16:00 サレイナの窓 3,261m
17:30 トリエン小屋 3,170m

雪、湿雪、風、ガス、湿雪バーン条件悪し。




(サレイナの窓への登り)

■ 4/29
雪、ガスの中、小屋を出発。斜滑降、横滑りでエガンディのコル。コルへはスキーを担いで登る。コルからの400mくらいは湿雪ながらスキー滑降を楽しむ。樹林帯を抜けてシャンペへ。オルシェー駅で体調の悪い3名を見送りバスでアローラへ向かう。(モンホー小屋~ディス小屋はナダレの危険がありショートカット)アローラスキー場のTバーリフトで終点へ(2,450m)。シール登行し2,855mのコルへ。下りはハシゴ下り、シェイロン氷河を横切りディス小屋着。




(トリエン小屋)

8:00 トリエン小屋 3,170m
9:00 エガンティのコル 2,796m
10:10 シャンペ 1,498m
11:00 オルシェー 1,032m
15:15 アローラ 1,998m
16:00 Tバーリフト駅 1,998m
16:20 シール登行 2,450m
17:30 コル 2,855m
18:45 ディス小屋 2,928m

雪、ガス、ベタ雪降り、シャンペ~オルシェ~アローラ 移動はバス。





■ 4/30
初めての快晴の中は小屋発。素晴らしい山々を見ながらセルバンテスのコルへ。上部はアイスバーンの急斜面で慎重にキックターンしながら登る。目の前にコース中の最高峰 、ピンダローラからの下りはウインドクラストした斜面。表面は波打ち、スキーは30-40cmもぐる。途中からガスとなりガイドのシュプールをたどるのみ。西穂の稜線のような岩と雪のミックスしたヤセ尾根を滑り込んでビニエット小屋。





(ディス小屋)

7:00 ディス小屋 2,928m
10:00 セルバンテスのコル 3,547m
11:00 ピンダローラ鞍部 3,750m
12:00 ビニエット小屋 3,160m

無風、快晴、雪は良く締まりシールが良く効く。11:30くらいより深いガス。




(モンブラン・ド・シャイロンをバックにシール登行)

■ 5/1
ヘッドランプをつけて小屋を出発。シールを付けたままモンコロン氷河へ滑り込む。最低部よりレベックのコルへ登り返す。コルからの下りはウインドクラストのアイスバーン。バタつくスキーを押さえながらアローラ氷河、目の前にブクタン 無人小屋(2,980m)。シールを再度つけモンブリエのコルへの登り。コルから大斜面でツアン氷河。ここからコース最後の登りにかかる。パルブリンのコルに到達すると目の前にマッターホーン。最終日に天候が良かったことを感謝。シュターフェアルプスキー場では、食事中のスキーヤーの拍手の出迎えにあう。フーリーからゴンドラに乗りツェルマットに下山。


(ビニエット小屋)

5:30 ビニエット小屋 3,160m
7:30 レベックのコル 3,392m
8:00 アローラ氷河 3,000m
9:00 モンブリエのコル 3,568m
11:30 パルブリンのコル 3,568m
14:00 シュターフェアルプ 2,330m
15:00 フーリー 1,856m
ツェルマット 1,614m

無風、快晴。


(バルブリンのコル)













(シュターフェアルプスキー場)


■ ルート概念図
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