USA/Yosemite (1997年10月18日~10月26日) 岩佐太一
所属団体 :犬山山岳会
期 間 :1997年 10月18日(土)-26日(日)
目的山岳 :ヨセミテ国立公園 公園内のトレッキング
地 形 図 :
MAP OF YOSEMITE VALLEY SCALE:1/24,000 by UNITED STATES DEPARTMENT OF THE INTERIOR
GEOLOGICAL SURVEY
Yosemite National Park SCALE:1:100,000 by TRAILES ILLUSTRATED
行動実績 :
DATE PLACE
NOTE
18日 9:00 自宅
9:18
犬山駅
9:45/ 9:56 名古屋駅
11:00
新大坂駅
11:15/11:33 大阪駅
12:45/17:45 関西空港 UA810
11:30/13:20 San Francisco International
Airport サムトランズ SamTrans
International Terminal 7B North 55min
14:00
Transbay Transit Terminal Grayhound Bus
14:50
ANA HOTEL
18:00
Rand McNally & Travel Store
Bordes / Books Music Café
19日 10:00 ANA HOTEL
10:40
Transbay Transit Terminal Grayhound Bus
11:00/11:10 OAKLAND
11:30
HAYWARD
14:07
TURLOCK
11:25/15:30 MERCED(Transpo Center)
VIA Yosemite Connection
18:05
YOSEMITE Lodge
18:20
SUNNYSIDE WALK-IN Camp
20日 7:00/10:30 SUNNYSIDE WALK-IN Camp
11:00/11:30 EL Capitan Meadow
12:30/14:00
/17:30 Glacier Point
18:00/19:00 Sentinel Dome Sunset Hiking
21:30
21日 6:50 SUNNYSIDE WALK-IN Camp
7:50
8:40
FOOT BRIDGE
9:30
VERNAL FALL
11:00
NEVADA FALL
13:40
14:00
MIRRE LAKE
YOSEMITE VILLAGE
22日 9:00 起床
YOSEMITE LOGE
YOSEMITE VILLAGE
CURRY VILLAGE
23日 8:00
10:00
YOSEMITE LOGE
12:00/15:00 MERCED(Transpo Center)
18:50
SAN FRANCISCO Transbay Transit Terminal
19:30
Cartwright Hotel
24日 10:00
Cartwright Hotel
North Face
Eddie Bauer
Disney Shop
25日 10:00 HOTEL
12:00/14:30 San Francisco International
Airport UA809
International Terminal
26日 18:05 関西空港
装備(日本):ザック66L、トレッキングシューズ、ツエルト、水筒1L、ヘッドランプ、手袋、アルカリ電池UM3×4、地図、電子辞書
コンパス、高度計、シュラフ、シュラフカバー、雨具兼防寒着、ブキ、コンロ、下着3セット、薬品、カメラ、
フイルム36枚×5、ボディ-ソープ小、非常食、ティッシュペーパー、ゴミ袋、ザックカバー
メンバー :岩佐 計1名
旅行代理店:NO1TRAVEL 名古屋矢場町営業所
〒461 名古屋市中区栄3ー7-9 新鏡栄ビル5F TEL 052ー243ー1681 担当者 平田
障 害 保険:海外旅行障害保険 AIU INSURANCE COMPANY 契約証番号 CERTIFICATE NO.
宿 泊 先:ANA HOTEL 3rd St.,94109 TEL 415-974-6400 FAX 415-495-6152 FREE TEL 1-800-262-4683
COMFERMATION NO. 7626
航空 会社 :ユナイテッド航空 United Airline(UA) 大阪 TEL 06-271-5951
SFO TEL 415-397-2100 FREE DIAL 1-800-221-1212
参考資料 :地球の歩き方 アメリカの国立公園 ‘91-‘92 \1、480
地球の歩き方 サンフランシスコ ‘95-‘96 \1、480
Map&Guide to Yosemite Vally ’92 $2.50
東京新聞出版局 岳人 603 1997 September(9)
<18日>
約2週間前から全ての手配を行ったので大変であった。飛行機はなんとか押さえたが、宿は旅行代理店に探してもらうが見つからず仕舞いであった。結局、出発の朝に自宅の電話から予約をいれることになる。
関西空港を夕方出発だが余裕を持って家をでる。名古屋空港発の便がよかったのだが、便数の関係で今回も関西空港発となる。大阪までの新幹線も金券ショップで回数券を買う。空港には昼過ぎに到着し、昼食、非常食の買い出し、旅行傷害保険の加入などで時間をつぶす。14:30にチェックイン、新聞、お菓子などで日本円の小銭の消費につとめる。17:45に搭乗、UAは今年から全席完全禁煙になったようだ。
機内食は夕食&朝食の二回。税関申込書、I94Wの記入。映画SPEED2などで時間をつぶす。本当は今後に備えて眠っておきたかったのだが ・・・・。アメリカ人のスチュワーデスがペットボトルのミネラルをラッパ飲みしていたのには驚いた。さすがアメリカ??
18日の11:30にサンフランシスコ空港にランディング。66Lのザックを取り戻し、入国審査のNON-US Citizensのラインに並ぶ。入国審査を無事パスして入国するも、ここからが大変。市街地まではかなり距離があり、なんらかの交通手段を利用しなければホテルまでたどりつけない。公営バスのSAM
TRANS 7Bのバスストップを見つけてバスを待つ。僕を旅行者と知って、原?現住民が声をかけてくれる。市内まではこの2両編成のバスが一番安い。30分以上走ってたったの$1。ただし、乗客は100%地元住民、緊張、緊張!!。バスはフリーウエイを走って行くが、この道が片側5車線でまた強烈。さらに車内アナウンスはなく、ここはどこって感じ。停車ボタンはなく目的のバスストップが近づいたら窓の上の紐を引っ張る。ドアは半自動でバスが停車したら自分で押し開ける。うーん?明日のMercedまでのバスの発着時間をチェックするため、終点のTransbay
Transit Treminalまで乗車する。14:50、今日の宿 ANA HOTEL にチェックイン。1泊30,000円以上(料金を良く確認しなかったのがマズカッタなあ。)する僕の部屋は、なんと34階。シスコの街を一望できる素敵な部屋。遠くに海も見える。ここで今までの疲れと日頃の仕事疲れから昼寝をしてしまった。気がつくとすでに17:30を回っており、あわてて買い出しに出る。ヨセミテの地形図を手に入れることと、食事をすること、この2つの仕事がある。案の定、Rand
McNally & Travel Store、B.Dalton BooksellerともにCLOSED。幸いなことに、Bordes/Books Music
Café は OPEN しており、地形図を手に入れることができた。食事はBurger KINGのハンバーガーですます。HOTELに戻ると素晴らしい夜景が ・・・。
<19日>
10:00チェクアウト。今日の目的地はヨセミテバレーの通称キャンプ4と呼ばれる sunny side camp grand 。 Transbay Transit
Terminalより Greyhound bus で Merced まで、そこから、VIA Yosemite Connectionに乗り換えて終点の Yosemite
Lodgeで下車。約7時間30分のバス旅行の始まり。昨日チェックしておいたチケット売場で Merced までの乗車券をゲット。たったの$24。乗客はコンピュータ管理されており、名前を聞かれるのでスペルでいいましょう。荷物を積み込んでもらい、購入したチケットをドライバーに見せ、ロスアンジェルス行きのバスに乗り込む。途中、OAKLAND、HAYWARD、MODESTO、TURLOCK
で停車。MODESTOでは15分の休憩があったのでスナックを買い込む。Merced Transportation centerで下車。
次のバスまで時間があったのでレストランを探す。僕的には海外旅行で一番辛いのは食事の時である。メニューを見てもどういう食べ物なのか分からないし、量は、システムは、価格は・・・?である。思い悩んだ揚句、サンドイッチの店に飛び込む。取り合えず頼むが、サンドする具の種類が沢山あり困っちゃう・・・。言っている事も良く聞き取れなかった。支払いも大変だった。イマイチ硬貨の種類を把握できておらず、払ったお金が足りなかったようで、汗、汗・・・。One
more Nickel. と言われてもどのコインなのか分かんないよー。あーあ!恥。
で、Yosemite 行きのバスに乗り換える。片道$20、往復$38で乗客は約20名。バスは MARIPOSA を過ぎたあたりから木々が顔を見せ始める。バスが
Merced river に沿って走りだすと Yosemiteも近い。
18:00終点 Yosemite Lodge に到着。夕日に輝く Halfdome が素晴らしい。キャンプ場はそこから目と鼻の先であるが、あたりは暗くなりはじめ。バスで乗り合わせたポーランド人のヤツェックと知り合う。彼もキャンプ組。道をはさんで向かい合わせのテントサイトに陣取る。管理人がいるのは昼間のみで、チェックインは翌朝10:00。キャンプ場はセコイアの林の中にあり、砂地で気持ちがよい。ビックウオールがすぐそこにせまる。危険情報をひとつ。キャンパーや観光客の車の中の食料がブラウンベアーに狙われる事件が多発しており、食料はテントから離れた所にある
Food Storage Box の中に鍵をかけて管理するようになっている。なんとも恐ろしい話である。夕食は Yosemite Lodge で済ます予定であったが、ご近所の大学生のヤツェック、イギリス人ガイドのロビンソン、スウェーデン人のルナの好意でご馳走になってしまった。夕食のお礼にインスタントみそ汁をプレゼントしたが口にあったのだろうか。豆から作るという事を説明したらとても驚いたようだった。
ロビンソンとルナはガイドと客なのか、恋人同士なのかよくわからないが、そんなことは大した問題ではない。とにかく、3人の話を少しでも理解しようと努めるがわからない部分が多い。困ったもんだ。
ところで、Yosemiteの10月であるが想像したより暖かく安心した。22:50でテント内は16.8゚Cである。
<20日>
昨夜は紅茶の飲み過ぎで、一晩に4-5回トイレに行くはめになった。熊のことが怖かったが・・・・。朝、キャンプ場でぼんやりしていると、小型オオカミのコヨーテが現れた。とにかくここの動物は数が多く、人間をまったく恐れない!!よほど、観光客のマナーがいいのであろう。
10:00にキャンプ料金4泊分の$12(1泊$3)を支払った。昨夜知り合ったロビンソンがドライブに連れていってくれるというので、4人でオンボロ車(ごめんなさい。(^_^;))に乗り込んで出発。ラジオから流れるロックにみんなニッコリ!最初に到着したところは、エルキャピタンメドウという草原、前にはエルキャピタン、後ろはカテドラルロックがそびえ立つビューポイント。撮影会が始まった。1000m近くそそり立つエルキャピタンの壁の中には、何組かのクライミングパーティが取り付いていた。ロビンソンも何年か前にエルキャピタンを登ったそうだ。すごいすごい!!
次は、クライミング。ノブヒルという所で5.7-5.8のスラブを登る。ルナが上下に分かれたセクシーなウエアでトライ。とにかくスタイルがいいので決まっています。ヤツェックと僕もチャレンジ!!。
次は、グレイシャーポイントという Yosemite Valleyを一望できる場所に到着。無数の奇怪な岩塔に圧倒される。最後は Sentinel Domeというビューポイントまでミニハイキング。夕焼けに染まるYosemiteは・・・・。キャンプ場へ帰る途中、ボブキャットとよばれる大型の野生の猫に出会った。草の間からこちらをのぞいていたが、かなりの大きさに思えた。エルキャピタンでは壁の中でビバークしているパーティの明かりがチラチラ星のように光っていた。
夕食はまた3人にご馳走になってしまった。食事の後、焚き火を囲んでキャンパー達の雑談が始まった。アライグマのラスカル君も登場!!ヤツェックは知らない間に食料を動物に取られてしまったようだ。
<21日>
今日は、ヤツェックが Halfdomeへトレッッキングへ行くというので一緒に行くことにした。トレッキングと言いながら行程は往復12時間。歩き過ぎで足が痛いのが気になるが・・・・。6:50スタート、やはり足が痛い。途中、鹿の群に遭遇。かなりの数だ。8:40ようやくトレッキングコースの入り口
FOOT BRIDGE に到着。すでに足はパンク寸前。VERNAL FALLを過ぎ、NEVADA FALLに11:00に到着。とにかくヤツェックなど外人は足が強いのがよくわかった。情けないことにとうとう
NEVADA FALL の上でダウン。ヤツェックは気づかず先にいってしまった。30分ぐらい待つがヤツェックは戻ってこない。足の状態も思わしくないので下山することにした。ヤツェックには心配かける事になるが足は最悪の状態である。足を引きずりながら何とか下山。無料循環バスを利用しつつ、ミラーレイクなどを見てまわる。
夜遅くヤツェックが帰ってきた。無事にHalfdomeを往復して、登頂祝いにレストランでビッグディナーを食べてきたとの事。僕が居なくなり心配してかなり探してくれたようで申し訳ない事をしてしまった。でも、謝ったら許してくれた。朝一番で
Yosemite を発つヤツェックは、起きる自信が無いので起こして欲しいと言ってきた。汚名挽回のチャンス!!快く申し出を引き受け床につく。
<22日>
予定通りの時間にヤツェックを起こすが、バスの時間を勘違いしていたらしく、まだ寝ていられるとの事であった。朝、ヤツェックとユックリお別れができて良かった。住所、名前、メールアドレスなどを交換した。彼はポーランドの大学生で写真家になりたいそうである。昨日旅立ったロピンソンとルナの置手紙も見せてもらった。ヤツェックは来年の春にカムチャツカ?(だったかな?)の山へ登りに行く予定らしい。もし、一緒に行きたかったら連絡して欲しいとの事。今回の事でヤツェックの脚力が物凄く強い事がわかった。あんまりイメージ湧かないけど彼なら何処の山でもそこそこ登れると思う。僕は自信喪失状態である・・・。ヤツェックは、午前の便で
Yosemite を旅立って行った。
とにかく足の踵の調子が悪い。靴の中に小石が入っていて、それが踵に刺さったような感じの痛みである。明日は Yosemite を去らなければならないので足を引きずりながらも帰り支度をする。今日の仕事は、おみやげを買い込むのと、サンフランシスコのHOTELを予約する事。それから、岩遊び。キャンプ4周辺にはいくつかのボルダーがあり、いろいろな人が岩と戯れていた。折角なので、僕もちょっとだけボルダリングごっこをしてみた。ここで、ちょっと不愉快な出来事が・・・・。数人の日本人クライマーが
Big Columbia と呼ばれるボルダーの Midnight Lightning (購入したガイドブックより!)と言う課題に取り付いて盛り上がっていた。ぼんやり眺めていると一人の日本人が声をかけてきた。向こうは僕が日本人ならばクライミングパートナーにしたかったのだろう(と思う)。しかし、第一声が
Where are you from? 。これが、体調の悪かった僕の気に障ってしまったようだ。(^_^;) 一言 Japan と言って、その場を立ち去った。向こうに悪気は無かったと思うが、いきなり真顔で Where are you from? とやられたら相手はどう思うだろうか?ニコッと笑って
Hello. とか How are you. くらい言えないものだろうか?でも、ちょっと可哀そうだったかな・・・。反省!!
お土産であるが、Yosemite Lodge では、Yosemite のマウスパッド、スクリーンサーバー、お菓子などなど。カーリービレッジ・マウンテンスポーツ・ショップでは、例のボルダリングのガイドブック、カッコイイTシャツ、アンダーウエア、ベルトなどを購入。この登山店は結構規模が大きく、クライミングに必要な道具が手に入る。
ホテルの予約であるが、キャンプの公衆電話から予約した。日本でインターネットからゲットしたリストを探し Cartwright Hotel に電話。ここのホテルは予約の際に色々聞いてきて面倒だった。名前、電話番号までは良いとして、住所を聞かれた時は困った。ストリート名は?と言われてもなあ・・・。我が家の場合は、論出ストリートなのか?(^_^;)
なんだかなー???
<23日>
テントを撤収。往路を逆にたどり、Yosemite からサンフランシスコへ戻る。
<24日>
North Face、Eddie Bauer、Disney Shopを回りお土産購入。その後、Fisherman’s Wharfへ行き、名物のケーブルカーにも乗った。久々に日本食にもありつけた。(●^o^●)
<25日>
今日は帰国の日。とにかく飛行機に乗り遅れない事だけを心がけよう。空港へはエアー・ポーターを使う。このバスは、市内の主要なホテルで客を拾って、空港までを往復している空港利用者向けのバスである。チェックアウトして近くの高級ホテル?へ向かう。ホテルの玄関でウロウロしていると、ドアマンがTAXIかと聞いてきた。エアー・ポーターだと言うとホテルの向こう側だって事。エアー・ポーターに乗り込み、ヤッター!!これで帰国したようなもんだぜ!!と思ったら、空港で問題発生。
チェックインの時、密輸防止などのための審査があって、ここでの質問内容が良く聞き取れない。たぶん、全てNoで答えればいんだろうが・・・・。と思ったら、日本語の書かれたシートを出してくれて無事クリア。(^_^;)
今回、初めてのアメリカであったが、みんな親切で自分的には印象が良かった。これは、アメリカ人が基本的にフレンドリーだと言う事も有るが、僕が(多くの日本人が)体が小さく童顔なので、子供が1人で旅行しているように思っての親切もあったのだと推察する?まあ、これに便乗させてもらってラッキーだったかな?あと、今回は足の不調で満足な登山、ハイキングができず残念なツアーになってしまった。まあ、面白かったから良しとしよう。(●^o^●)