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山行報告書

山 名

キラズ山(1187.7m)富山・岐阜県境(富山市小糸から)

形 態

日帰り山行

目 的

浪切不動の水でコーヒー

2万5000分の1地図 東茂住、猪谷

参考書

新・分県登山ガイド17「富山県の山」p110

山行期間

2008年9月23日(火)

参加者

個人1名

9月23日

晴れ

自宅AM5:40発→東海北陸道一宮木曽川IC→飛騨清見IC→猪谷神峡橋8:40—駐車地点9:30発—登山道入口10:25—山頂11:55—登山道入口13:10—駐車地点13:50

・ AM5時発の予定であったが、寝過ごしたので5:45分発。

・ 猪谷の神峡橋を渡り、すぐ右手の道に上がって行く。カーブ地点から分岐する林道は山手で通行止めの柵があるのではいらず、そのまま小糸の集落へ行き右折する。すぐに「弘法の水」の表示がある地点で右の林道に入る(林道吉野東猪谷線)。

・ 参考にした「富山県の山」には、浪切不動の水から1.8km地点の作業路分岐に止めるとあるので、車のメータを見て止めると、林道が右に分岐している。9:05頃着、9:20分頃、用意を整え、歩き出すと、方向が違う。車に乗り、500mほど行ったところが写真1(左の道は未舗装、作業路が斜め右後ろから急角度に入る)で、すこし上の待避帯に駐車する。(距離は、2.3kmぐらいが正しいと思われる。)

・ 作業路は半分ほどまで簡易舗装してあるが、道幅は車1台分しかなく、車を止めることができる路肩幅も上部になるまでない。未舗装の部分は悪路。

・登山口は、テープに注意していれば見落とすことはない。(キラズ山登山口の看板が地面に落ちていた。)

・始めははっきりした植林道であるが、テンニンソウなどの下草が覆ってきて、猪谷の集落が見える山腹

トラバース道に出ると斜面とそう違わなくなり、確認のため、テープのある所に戻り、やり直す。やはりこの道しかなく、戻って、越えると、「石畳」と表現されているはっきりした道になるが、石畳というような生易しいものではなく、凸先が上向いていたり、下草に窪みが隠れていたりと、まだ上りは良いが、下りの時は注意を要する。(ここが唯一、展望が開ける。)

・また、荒れた植林帯になり、勾配も上がる。所々テープがあるが、踏み跡も不明瞭である。突然、「ギャッ」という音がして、前を見ると数メートル先にカモシカがいる。近づくと前方に逃げて、また、声をあげる。2,3回繰り返すと、脇に避けて行った。カモシカの鳴き声を聞いたのは初めてでした。

・ 山頂から北への尾根鞍部に近づくと少し平坦になる。(ここまで植林があるが、ここは若木でそれほど成長していない。また、下草で荒れている。道の形態を留めなくなる。山頂方面の空が樹間から見えているので、直登する。笹や低木は疎であるが、急斜面なので、笹の根元をつかんで身体を引き上げるの繰り返し、で、30分くらい格闘したか。

・ 山頂部にでると、人の背丈より高いネマガリタケ。三角点は笹の中の空地。展望なし。東に向う尾根は切り開き道があるようだったが、急登の後、気力が失せ、2、30m行って引き返す。下山は北方向に笹の細道があり、急傾斜になると、トラロープが下がっている。これは、北尾根の鞍部に向う。ブナの自然林。境界標があると緩くなり、鞍部も近くなるが、左へ斜め下にトラバースする。下山から10分そこらで下草を踏み分けると、山頂への直登を決意した場所に出る。下りも不明瞭で下り過ぎに注意する。山腹の展望トラバース道は、先に書いたように、滑りやすく、隙間も下草で隠され、下りでは特に注意する。おかげで踏み外して1回転、横転した。

・ 駐車地点に戻り、ザックから浪切不動の水を取出し、コーヒーを沸かし、文字通り疲れを癒す。

・ 小糸で弘法の水を汲んで帰ろうと思ったが、不動の滝を見ただけでわからなかった。おらっちゃの大沢野ハイパー風土記http://www.city.toyama.toyama.jp/osawano/fudoki/index.html「小糸宗徳寺があったところ(現在公民館)の裏に、弘法大師立像が祀られています。右手に錫杖、左手に托鉢を持ち、頭に菅笠をかぶり、衣が風になびいている姿は、小さいながらも威厳があります。石像の下からは清水が湧き出ており」とある。キラズ山(不切山)の項目もあります。

・ 越中西街道経由、宮川温泉おんりー湯にはいり、帰宅。総距離440kmくらい?

・ (総評)登山道入口さえ見つければ、「1本道なので迷うことはない」とあったので、甘く見てました。

廃道化が進んでいます。山慣れた人向き。山頂から標高差50mくらい下まで以前は植林が進んでいたのでしょうが、わずかに残ったブナ林と比べると非常に荒れています。11月2日記。