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山行報告書

山 名

土倉岳(ツチクラタケ又はハゼクラタケ)(1049.5m)(真ノ谷から土倉谷遡行)三重県

形 態

日帰り山行 沢登り

魅 力

御池岳南面の展望。変化に富んだ渓相

2万5000分の1地図 竜ヶ岳

参考書

山行期間

2008年10月18日(土)晴れ

参加者

小島(記録)、岩佐

行程

06:00 犬山集合

小牧IC(名神)八日市IC => 国道421号

08:40/08:55 御池林道広場(御池川・小又谷出合)(駐車ポイント)

- 小又谷林道 -

09:10 小又谷林道・茨川道分岐

- 茨川道 -

09:30 ノタノ坂

10:07/10:20 茨川(廃村)・真ノ谷(茶屋川)(入渓ポイント)

11:05/11:18 蛇谷出合

11:37 善右衛門谷出合

11:45/12:00 三筋滝

12:08 三筋滝の落ち口

12:26 土倉谷出合

- 土倉谷 -

13:45 右岸より谷を離れ稜線を目指す

13:55 稜線

14:00/14:40 土倉岳山頂

- 巡視路 -

15:30 巡視路の上の鉄塔

15:40 巡視路の下の鉄塔

15:46 茨川・君ヶ畑分岐

15:55 ノタノ坂

16:08 小又谷林道・茨川道分岐

- 小又谷林道 -

16:20 御池林道広場(御池川・小又谷出合)

<メモ>

・御池林道広場(小又谷林道分岐)(御池川・小又谷出合)に駐車(※登山届出ポスト有り。石榑峠経由は狭いので八日市から入ったが、幸い、道路標識に石榑峠方面通行止めの表示があった。なお、古い地図には営林署事務所があると記載されているが、林道分岐角にコンクリートの土台が残されているだけであった。)

・小又谷林道・茨川道分岐(※標識あり。小又谷林道はこの付近でカーブし車輪を挟んだ中央部分が凹で舗装されている。登山道にはいり、赤い橋で小又谷を渡り茨川道へ入る。植林帯で湿っぽい。)

・ノタノ坂(※木にプレート有り。ほんの少し上がると支尾根を越え茨川へ向うが、この支尾根の左側に踏み跡あり、送電線巡視路となる。上りの時は、ここから支尾根をそのまま上がるかと思ったので、土倉岳にそのまま向うときは少し注意が必要である。茨川の標識あり。)

・茨川(※真ノ谷(茶屋川)の河原に下りる。対岸に山小屋あり。名古屋大学と記載の小さな木の看板あり。河原は広い砂利でその間を人が飛び越せる程度の幅で流れている。飛び越せない人もいます。傾斜もなく快適な歩きであるが、水を除けて歩くより最短距離を歩いた方がよいでの渓流シューズに履き替える。)

・蛇谷出合(※本流側に赤テープあり。本流側は白い石が多い。この辺から段丘が表たりと少しずつ変化をみせる。5分程いくと藤原岳天狗岩方面に展望が開ける。山腹の紅葉は来週ぐらいが最盛期か思われる。)

・三筋滝(※本日のハイライト。左側から巻く。ロープあり。ガレた崖の窪みを直登する。石がもろいので足場に注意すること。見た目よりは足場がある。上の樹木まで登ると、土の山腹を10mくらいへつる。斜上しており、安定して足を置けるところではなく、ロープが張ってあるが右腕を横に延ばして届くところにあるので、バランスをとる程度にしか役立たない。)

・三筋滝の落ち口(※ここから少し大きめの岩も現れてくる。)

・土倉谷出合(土倉谷へ入る)(※三筋滝から最初の右岸からはいる谷。流れから上の土手にあがると君ヶ畑の表示あり。入り口は数メートル幅の狭い谷であるが少し行くと広くなる。簡単に越えることができる滝も現れてくる。さざれ石というかチャート石が転がっている。最後の二俣を過ぎると4mくらいの滝が現れる。足場はしっかりしているので直登する。浮石はあるので、続いて登らないように。)

・稜線(※稜線へ出るまでは、イネ科?の低い草原に邪魔にならない程度の灌木林である。薮無し。御池岳南面(テーブルランド)の岩場の展望が開けるところがある。)

・土倉岳山頂(※展望はないが、切り開きなので、日向ぼっこを楽しむ。土倉岳の東尾根を下る。踏み跡あり。それほど開けた所はないが、御池岳南面などみえる所も有る。イワカガミ?の群落を踏まないよう気をつける。途中、南南西に向う尾根にはいる。テープあり。)

・巡視路の上の鉄塔(※藤原岳方面の展望。電線が邪魔である。)

・巡視路の下の鉄塔(※今日、二組目の登山者に会う。御池岳奥の平をテーブルランドと呼ぶことを初めて知る。また、丁字尾根の教示を受ける。藤原岳、銚子岳方面展望。)

・御池林道広場(御池川・小又谷出合)(※「フロントガラスに登山届に記入してください」の置きビラあり。登山者の実態の把握にも必要だろうから記入する。)

・閑話休題

茨川付近の真ノ谷の平地を歩くような河原歩き、上流域での様々な渓相、変化に富んだ楽しい沢でした。茨川は廃村であるが、真ノ谷沿いの岸辺には、時々、植林が現れてくる。それも昔を忍ぶ縁として気にならない。炭焼き窯の跡もまたしかり。藤原岳の北方の下草のない雑木林が大変好ましいのであるが、この付近も自然林は、大方、そうである。

但し、翌日、左足足首に痒みを感じるので、見ると咬傷跡を囲んで1cmくらい赤ずんで腫れていた。犯人を見た訳ではないので、特定できないが、4月下旬くらいから活動を始める登山者を大歓迎で出迎 えてくれるあの方たちの1匹ではないでしょうか。沢では、渓流スパッツをしていたので、どうも赤い橋で小又谷を渡り小又谷林道へ入る手前あたりではないかと推測します。

今回、カモシカを1回。シカを2回。ネズミ類にしては少し大きめの哺乳類1匹を見ました。登山者も少ないまだまだ良い山域で、初心者向きの良い沢ですが、三筋滝あたりでは滑落の危険もありますので充分な注意が必要です。