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山行報告書

 山 名

飯降山(いいぶりやま)(884.3m)

福井県大野市(戌山?320m)

形 態

日帰り山行・里山

目 的

麓から見た雪の飯降山の写真に魅かれて。

2万5000分の1地図 越前大野

参考書

新・分県登山ガイド19「福井県の山」 p78

山行期間

2009年2月22日(日)

参加者

個人

2月22日

自宅小牧AM5:40発→名神・北陸道→福井 IC→国道158号 —飯降集落8:15頃/

8:25登山口—飯降山・戌山城址分岐 8:55頃—戌山城址 9:25—飯降山・戌山城址分岐

 

9:55—テレビアンテナ10:50—御嶽神社(おたけじんじゃ) 11:25—飯降山山頂

 

(奥ノ院?)11:35/ 12:05—テレビアンテナ12:30—飯降山・戌山城址分岐

 

13:10—登山口13:30

・ 福井県にはいっても平地に雪なし。民家の裏山からは雪がある。

・ 登山口(写真1参照)。飯降集落の公民館の飯降区案内図にも登山口が図示されている。

・ すぐに飯降白山神社に出る。広い道が反対側から来ており、誘惑されるが、すぐ右の尾根道にはいる。

・北東尾根に合流するところが戌山(いぬやま)城址分岐である。こういうのは、すぐ近くにあるものだ、と思うのが、人の常であるが、こうなったら最後までいくぞ、という精神力を持った人にのみ許される尾根道である。歩き始め頃に尾根の末端部分まで見えるところがあるが、まさか?ね。戌山城の郭址は小広場になっており、きっと山小屋のような砦が作られていたのだろう、山頂部分を削って土塁にしたのだろう、と等身大の想像が掻立てられる。決して宇宙人の作った址ではありません。尾根自体は、ほぼ自然林で、気持ちがよい。振り返って戌山城址分岐まで戻れば、往復2km近く、1時間近い行程でした。(閑話)今、書いているのは、4月ですが、ひょんなことで、虎子山、オサンババ(これは兎ガ馬場がなまったものという。)猿山(後日、報告書掲げます。)に行っております。ということで、虎、子、兎、馬、猿と十二支の山に行っているので、ここは戌山と名付けるより仕様がない。よって戌も行ったことにします。また、戌山城址の麓が犬山の集落で、こちらからも道があるということです。市民ハイクなどでここから登り、飯降集落に下りるのもいいのじゃないかと思ったりします。(後で説明しますが、飯降集落へは絶対、下りてほしいと思います。)

・ 雪は平均で2、30cmだと思いますが、林道終点のテレビアンテナがある所を越えると膝まであるところもあります。当日は、薄曇りでしたが、晴れに近い方なので、薄晴を表現する言葉になにか良いものはないかなどと考えながら、尾根道の右側の山腹を見ると、雪で倒されて屈曲したブナが見られる。積雪の多い時などきっと雪崩が起きるのだろうと思う。

・ テレビアンテナの所は展望がいい。行きは、白山だけ見て、登りにかかったが、下山時は、福井県側から見る野伏ヶ岳、小白山などの石徹白の山、まだ登ってないが、越前大日山などの山相(山は人相ではないので)をゆっくりと見る。これも飯降山の魅力の一つである。あれ、荒島岳は?と問われれば後で説明します。

・ テレビアンテナを越えると、ブナの自然林。何か建築物らしいものが見えてきたと思ったら、御嶽神社直下で、後で考えると、雪崩防護柵(写真2の登山口から見た飯降山の山頂直下の平行線)でした。ここも展望よし。但し、雪の時なので、無雪期に動き回れるかは保証の限りではない。)

・ 御嶽神社(おたけじんじゃ)、失礼ながらバス停の待合所かと思ってしまう。

・ 神社の裏は杉の大木で、地図によると三角点はこの少し先と思われるが雪で不明。平坦な所を進み、杉?の枯木に飯降山山頂表示の木札のある広場に出る。東側に展望が開けるが木の枝に遮られてあまり良いとはいえない。奥ノ院は先にあるか、もう少し行ってみるが、緩やかに下って行くようなので戻る。荒島岳との背比べの言い伝えが書かれている。石仏が石室に収まっている。

・ 帰りに158から農道にはいり、北側からみた飯降山の写真を撮るが(写真9)、決してイメージ通りでないのが残念です。もっと高さがあったのですが、のっぺりとしてしまった。

・ この山の魅力は人を圧する魅力ではなく、等身大の魅力でありながら、里山では珍しいと思われる雪崩が起きるような山相と尾根末端の戌山城址など、当時の暮らしに自然に想いいたる想像力、荒島岳と飯降山の背比べ、泰澄大師の開山と伝説、個人的には、先に書いたが、福井県側から見る野伏ヶ岳やこれから登りたい越前大日山など見れたこと、どうやったらこの魅力を人に伝えられるかと思っていてなかなか報告書ができなかった。一口に言えば、2倍の高さもある荒島岳と背比べを主張するほどここの集落に愛着を持たれているだろうと等身大に想像する。そうそう言い忘れそうになったが、飯降集落の登山口に下りて来てから、(建物に遮られず)眼前に広がる荒島岳をみてください。こんな〆のある山行は珍しい。