山行報告書
所属団体:犬山山岳会
期間 :2004年 10月17日
目的山岳:鎌ヶ岳、カズラ谷遡行
地形図 :伊船(1/25,000)
行動実績
DAY TIME PLACE NOTE
17日 6:00 犬山 集合
7:30/ 7:50 宮妻峡駐車ポイント 駐車、準備
8:20/ 8:30 カズラ谷道登山口 遡行準備
8:35 最初の堰堤上 遡行開始
10:00/10:10 三俣(平坦地) 左の沢へ進む
11:00 12mS字スラブ滝
11:15 二俣 左の沢へ進む
11:45 三俣 真中の沢へ進む
11:50/12:10 10mシャワー(ゴルジュ) 沢が直角に右折
12:20 二俣(窯跡) 右の沢へ進む
12:50/13:15 岳峠-雲母峰縦走路 登山道着
13:35 岳峠
13:55/14:20 鎌ヶ岳 1161m
15:18 カズラ谷道登山口
15:45 宮妻峡駐車ポイント
団体装備:ロープ9mmx40m1(岩)、バイル1(岩)、コンロセット1(岩)、
ガス1(岩)、ツエルト1(岩)、ハーケン各種(岩)、高度計(岩)、
その他登攀用具1式(岩)
個人装備:行動食1、予備食1、水1、ヘルメット、ハーネス&安全環付きカラビナ、
スリング2、沢靴、下山用靴、地図、コンパス、ヘッドランプ、雨具、
長袖(ヤブ用)、手袋(ヤブ用)、スパッツ、その他、温泉セット
メンバー:岩佐(記)、日浦、中森 計3名
前日朝に何処へ行かないかという話があった。日曜日は好天で気温も高いことが予想されたので沢登りを検討。鈴鹿なら水も冷たくないだろうということで、8月に入渓ポイントを下見(天候不良で断念)してあったカズラ谷に出かけることに決定。
この沢は地形図で見ると分かるが、上流で似た大きさの支流をいくつも合わせるので、ルートファインディングが厄介である。今回は沢をとことんまで詰めて、できるだけ鎌ヶ岳寄りの雲母峰縦走路上に上がりたいと考えた。なぜなら楽に鎌ヶ岳に登頂でき、長時間の遡行もできるからである。出発進行。
当日は素晴らしい天気になった。心配事は最近の荒天の影響で沢が荒れているのではないかということである。R41、小牧北IC、四日市IC、宮妻峡というルートで現地に向かう。
市道水沢宮妻峡線崩落による通行止めは確認済みだったので、躊躇なく茶ノ木原展望台に駐車する。しかし良く見るとゲートが半開きになっているではないかー?喜んで先に進んで見るが、やはり崩落は復旧しておらず、現場手前の道路脇に駐車することにした。車を後に崩落現場の迂回路を通り登山口へ。途中、沢から出た落土石が道路を覆っている箇所があった。8月にはなかったものなので、最近の台風の影響であろう。沢の様子が心配になってきた。
カズラ谷道の登山口には、カズラ谷と書かれた小さな案内板と立派な石標があるのですぐわかる。ここで沢こしらえして入山。登山道をしばらく進むと1つ目の立派な堰堤が見えてくる。堰堤の手前で沢が二俣に分かれ、左は滝、右は堰堤となっている。登山道は沢に挟まれた尾根に上がってしまうので、1つ目の堰堤上から沢に降り立つ。心配していた水量は落ち着いておりヒルも出てこない。
沢をたどって行くと、すぐに2つ目の堰堤が出てくるが右側から簡単に巻き上がることができる。予想通り酷暑のなごりか気温も高く、難しそうな滝は万全を期してロープを出しながら滝の完登を目指して進む。
鳥獣保護区の赤い看板が目印の平坦で広い三俣に到着。我々は左の沢へ進むが中、右の沢も水量が多い。12mS字スラブ滝は資料通りのつるつる。中森さんは楽しそうと言いながらS字をトレースして登る。自分は右側から登りスリングで日浦さんをフォロー。
次の二俣を左へ進み、しばらくすると三俣。ここは、ゴルジュになっている真中の沢へ。すぐに沢は直角に右へ曲がり、ゴルジュの中に降りそそぐ10mのシャワー状滝となっている。この頃には寒さを感じて水濡れを嫌うようになり、寒そうな滝身を避け樹木の生える左側から上に抜ける。お二人には申し訳なかったが、寒さを我慢してもらいロープで確保しながら見通しのきく滝身から登ってもらった。
さらに進むと左岸に窯跡のある二俣に到着。ここを右に進むと水量はかなり少なくなるが、まだ滝が出てくる。今日は、いくつ滝を越したのだろうか?詰めは急登のザレ場で苦労するが短い。水が稜線ギリギリまであったということは、やはり通常時より水量が多いのであろう。
稜線上はポカポカ陽気で気持ち良く登山靴に履き替えるなど大休止。さすがに足に疲労がきているが、気を取り直して鎌ヶ岳に向けて出発。青空に映える鎌ヶ岳が素晴らしい。尾根道の登りは暑く汗をかきかき40分で頂上。頂上では最高の景色(天からの贈り物)が待っていた。
約30分間の休憩を取り下山開始。岳峠、カズラ谷道経由で宮妻峡登山口へ。カズラ谷道は水はけが良くぬかるんだ所はないが、雨水が削った登山道は溝のようになっていて歩きにくい。怪我、ヒル被害もなく無事に下山することができメンバーに感謝。帰りは定番の湯の山温泉で汗を流し帰途についた。